騒音禁止等請求事件、損害賠償請求事件 平成26年3月25日

【事件番号】 東京地方裁判所判決/平成23年(ワ)第35604号、平成25年(ワ)第16760号

【判決日付】 平成26年3月25日

【判示事項】

マンションに居住する原告ら(夫婦)が,階下に居住する被告Y1による受忍限度を超える騒音(歌声)により,原告(妻)は心身変調による妊娠中絶・子を断念・転居を余儀なくされ,原告(夫)も精神的苦痛等を受けたとし,Y1に対し,所有権に基づく妨害排除請求権として,騒音の差止めを求め,被告ら(Y1居住建物の所有者らを含む)に対し,不法行為に基づく損害賠償を求めた事案。

裁判所は,Y1の深夜の歌声(年に数回)は受忍限度を超える騒音を伝播させており,その限りで不法行為責任を負うとし,被告所有者らに違法な建物使用を放置したという不法行為責任は認められない等とし,Y1に対する慰謝料請求を一部認容し,その余のいずれの請求も棄却した事例

面白いですね!!(笑)

判例時報を読んでテンションが上がったので,LLIで検索してしまいましたよ!(笑)

認定された事実によると,

①被告Y1は,ロックミュージシャンとして活動しており(ただし,ハードロックやヘヴィメタルといったジャンルの曲を演奏するものではない。),自宅において,考案したメロディを集音マイクに向けて歌い,録音したものを再生して出来栄えを確認し,満足しなければ再度考案したメロディを歌って録音し,満足すれば編集をするという方法で,作曲を行っていた。

②被告Y1が上記作業を行う時間帯は,概ね正午から午後8時頃までであり,作業時間は,1日当たり最長6時間程度で,そのうち,発声している時間は,最長でも1時間半ないし2時間程度であった。

③被告Y1は,1年に一,二回,各1か月程度の間,アルバム制作等のために上記作業を集中的に行うほか,アイデアが浮かんだ時は,その都度上記作業を行っており,さらに,作曲を目的としない軽い歌の練習を722号室で行うこともあった。

④原告ら以外の本件マンションの住人からは,722号室からの歌声による騒音被害の苦情が述べられたことはなく,また,原告X1は,平成25年3月1日から813号室を第三者に賃貸しているが,上記賃借人から,722号室からの歌声による騒音被害の苦情が述べられたこともなかった。

⑤なお,本件マンションの上下階の界床遮音性能は,日本建築学会の建築物の遮音性能基準によれば,特級(特別に高い性能が要求された場合の性能水準)ないし1級(日本建築学会の推奨する好ましい性能水準)である。

とのことです(笑)

裁判所は,夫婦に対して合計36万円(弁護士費用相当の損害額合計6万)の請求を認めています!

個人的には,36万円は高すぎると思いますが,深夜に歌を歌うことは気をつけましょう(楽器を鳴らすのも気をつけましょう)!!

   

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BENROCK

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